各国が安心できる安全性
日本のあるメディアは、中国の高速鉄道の安全性に疑問を抱いている。日本では、中国の高速鉄道の時速350キロという速度はおかしいという見方もある。これに対し、「実際に時速350キロで走行しているわけではない。これは設定された最高速度で、実際はその80%の270~310キロで走行している」と王夢恕氏。
また、「これは各家庭の電気メーターと一緒で、最高に達することはない。レールの質をそこまで高くしたのは、助変数の変化を考慮したためだ。レールがしっかりしていれば、速いスピードで走行しても問題が起こることはない」と語る。
中国は現在の高速鉄道の設計速度、時速350キロを超えるレールを建設するという報道もある。王夢恕氏はこれについて、「現時点でそういった計画はなく、それほど速いスピードで走行する必要もない。スピードが速ければ経済的に採算が合わず、時速350キロでは空気抵抗力が2倍近くに達し、車両のエネルギー消費もそれに伴い増加する。現在、一般的な旅客専用線は200キロの速度にするよう提案しており、このような状態は省エネにもつながる。国外でも350キロを超えるレールの研究は行っていない。国外で中国の技術が注目されるのも、中国の高速鉄道が実用的で経済的だからではないか」と話す。