中国の贅沢品ニーズは旺盛

タグ: 中国 贅沢品 ニーズ

発信時間: 2010-04-23 17:27:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

昨年、世界の贅沢品市場は低迷したが、中国の消費者の贅沢品ニーズは減少するどころか、かえって増大し、市場の流れに逆行して大いに高まった。世界贅沢品協会がまとめた統計によると、昨年末現在、中国の贅沢品消費額は94億ドルに上り、世界全体の27.5%を占め、中国は世界2位の贅沢品消費国となった。2004年の消費額はわずか20億ドルだった。中国の贅沢品市場は今後は5年で146億ドル規模に達し、消費額は世界トップに躍り出ることが予想される。

同統計によると、世界的に認められたトップブランドの8割以上がすでに中国進出を果たしている。小売市場コンサルティング会社ハズバンド・リテイル・コンサルティングのデータによると、09年末現在、北京で開業したトップブランドの店舗は約300に上った。また2010年中国上海万国博覧会(上海万博)の開幕までに、少なくとも10のトップブランドが上海市の繁華街である淮海路に旗艦店をオープンさせる予定だ。

ブランド贅沢品は20世紀末頃に中国市場に進出を始めた。贅沢品が堂々と中国社会の本流に入り込むようになるまで、ブランド贅沢品というのは香港や大陸部沿海地域の貿易会社でたまに目にする程度のものだった。1990年代の初めには、外資を背景とした5つ星ホテルでブランド品が徐々に売られるようになった。中国が2001年に世界貿易機関(WTO)に加盟し、通貨の両替を承諾し、外資系ブランドの専門店設立に関する制限を撤廃すると、多くのブランド贅沢品が中国市場に大挙して押し寄せるようになった。現在、中国で専門店をオープンすることが、トップブランドの中国国内市場進出における最も一般的なやり方となっている。それだけでなく、中国の消費者の間で贅沢品ブームが巻き起こるのに伴い、企業側の「野心」もますます増大している。金融危機に見舞われて、これまで贅沢品の根拠地とみなされてきた欧米市場では売上が急速に落ちているが、突如現れた中国市場が贅沢品業界に極めて大きな転機をもたらしている。国内でオープンした贅沢品専門店をみると、半数以上がここ3年以内に開店したものだとすぐにわかる。

「人民網日本語版」2010年4月23日

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