▽「四縦四横」が9大地域を活発に
1964年、日本に東海道新幹線が完成した。この最高時速210キロの新幹線は世界初の高速鉄道で、日本の高度経済成長のシンボルともなった。
中国は5年以内に高速鉄道時代に入る。昨年の高速鉄道の着工状況から推測して2012年から2014年に時速200-250キロの高速鉄道が建設ピークを迎え、この間2013年から2014年には時速300-350キロの高速鉄道が建設ラッシュを迎える。2014年末には時速300-350キロの鉄道路線が1万5500キロメートル、時速200-250キロの鉄道路線が1万2600メートルに達し、09年末に比べそれぞれ8.9倍と4.3倍になる。
中金公司の研究報告によると、「四縦四横」を骨格にした快速旅客鉄道網は、東北部・華北部を中心とした環渤海経済圏、上海を中心とした長江デルタ、広州・香港・マカオを中心とした珠江デルタ、長沙・株洲・湘潭を中心とした長株潭経済圏、成都と重慶を中心とした成渝経済圏、鄭州を中心とした中原都市群、武漢都市圏、西安などを中心とした漢中都市群、福州やアモイを中心とした海峡西岸都市群など、経済が発達し人口密度が高い地域を結ぶほか、各地域ごとに都市間鉄道も建設され地域内の主要都市を結びつけることになる。
快速旅客鉄道網は近隣省都を1-2時間、省都と周辺都市を30分から1時間、北京から全国各地の省都を8時間以内で結び、地域間や都市間の移動時間を短縮し、中国の産業地理と大都市圏づくりに大きな影響を与えると期待されている。
「人民網日本語版」2010年4月26日