米誌「フォーブス」がこのほど発表した最新の世界上場企業上位2千社ランキングによると、今回の「大閲兵式」では、世界62の国と地域の26業界から企業がランク入りした。米国の大手銀行JPモルガンチェースがゼネラルエレクトリック(GE)を抑えてトップに立ち、前回3位だった日本のトヨタ自動車は360位に大きくランクダウンした。
業界別にみると銀行業界が最も順調で、トップ10の半数を占めた。自動車産業は低迷し、全体的に下降した。ゼネラル・モーターズ(GM)やロールスロイスといった有名メーカーが今回はランク外となった。地域別にみると、中国企業の勢いが最も激しく、大陸部・台湾・香港から200社以上がランク入りし、今回のランキングの最大の注目点となった。
▽業界ランキングに変動
同ランキングは毎年一度発表される、上場企業についての世界最大のランキングと高く評価される。同じく評価の高い「フォーチュン」誌の世界企業上位500社ランキングと異なる点は、フォーブスのランキングは企業の総合的な質をより重視するという点にあり、売上高、利益、資産、時価総額を四大指標としつつ、過去一年間の企業の業績を点数化している。
ある統計によると、今年ランク入りした2千社の2009年の売上高は30兆ドル、利益は1兆4千億ドル、資産総額は124兆ドル、時価総額は31兆4100億ドルに上る。目を引くのは、時価総額が前年比61%増加した以外、残りの3指標が2年連続で減少したということだ。
フォーブスは同ランキングのほか「世界最優秀業績企業ランキング」も発表しており、各業界の中から利益増加率、株主への利益リターン率、今後の成長性が同業他社を上回る企業を選出している。今回こちらのランキングに選ばれた企業は130社あり、これらの企業は過去5年間の年平均利益増加率が28%に達し、株主にリターンされた利益は年平均20%増加し、半数以上の企業が米国以外の場所に本部を設けているという。
▽中国企業の実力が明らかに
今年のランキングの目玉は中国だ。中国からは201社がランク入りし、昨年に比べて23社増加した。うち大陸部の企業が初めて100社を突破して113社に達した。うち7社は上位100社に入り、4社は上位25社に入り、中国工商銀行が中国企業としては初めて上位10社入りを果たした。