世界上場企業ランキング 中国企業の順位が急上昇

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発信時間: 2010-04-30 14:28:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

その一方で、米国と日本の優位的な地位が弱まっている。今回ランク入りした米国企業は515社、日本企業は210社で、合計で前年を33社下回った。特に日本企業が振るわず、上位100社入りした企業は昨年の11社から3社に減った。順位を大幅に下げたトヨタのほか、昨年21位だった三菱UFJフィナンシャル・グループも収益状況の悪化により100位以内に入れなかった。日本航空も完全にランク外となった。

あるアナリストによると、今回のランキング結果からわかることは、先進国はこれまでランキングで主導的地位を占めてきたが、その傾向が継続的に弱まっていることだ。フォーブスが行った統計もこの点を証明している。2005年のランキング発表から現在に至るまで、大陸部企業数は88社増え、全体に占める割合は0.8%から4.3%に上昇した。利益が全体に占める割合も1.6%から7.6%に上昇した。その一方で、最も転落が激しかったのは米国で、企業数は5年で175社減って全体に占める割合は37.5%から29.7%に減少し、利益が全体に占める割合も44.3%から31.3%に低下した。その次は日本で、企業数は56社減った。企業数が全体に占める割合は0.6%の減少にとどまったが、利益が全体に占める割合は6.7%からマイナス1.2%にまで低下し、全体として赤字状態にあることがうかがえる。

こうした結果について、社会科学院(社会科学アカデミー)の馬光遠博士(経済学)は次のような見方を示す。ランク入りした中国企業数の増加をみると同時に、これらの企業は中央企業(政府が直接管理する国有企業)が中心で、ほとんどが独占的業界の企業であり、一連の新興企業は下位にランク入りし、民間企業の割合も非常に低いということに注意する必要がある。こうした点を踏まえれば、数の変化だけで満足してはならない。また今回は62カ国・地域の企業がランク入りし、グローバル化プロセスの深まりがうかがえる。このランキングが今後も継続すれば、ランク入りする企業の国や地域はますます多様化し、より多くの国がグローバル化の盛典に参加することになるとみられる。

「人民網日本語版」2010年4月28日

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