四川省成都市信息化弁公室の劉勇主任は28日、成都市政府がこのほど打ち出した「デジタル新メディア産業発展計画(2010-2012)」に基づき、2012年をめどに成都市を漫画・アニメ・ゲーム業界における世界トップレベル、国内最先端、西部第一のコンテンツ制作拠点、アウトソーシング業務センター、中核技術プラットフォーム、営業運営サービスのターミナルに発展させ、売上高100億元を目指すことを明らかにした。
コンサルティング会社・プライスウォーターハウスクーパースがまとめた統計によると、2008年の世界の漫画・アニメ・ゲーム産業の売上高は800億ドルに達し、その多くが欧州、米国、日本に集中した。中国では同産業がまだスタート段階にあるが、年平均30%増加のペースで発展している。成都は杭州市(浙江省)、無錫市(江蘇省)、広州市(広東省)、深セン市(同)などの都市とともに中国の漫画・アニメ産業の主要集積地であり、上海市、北京市、広州市、深セン市などと並んで中国ゲーム産業の主要集積地にもなっている。国内のデジタルゲーム産業の規模は現在、主にオンラインゲームからうかがうことができ、第3世代移動通信規格(3G)ネットワークの発展と移動通信端末の普及に伴い、国内携帯電話ゲーム産業が力強い発展ぶりをみせている。デジタル漫画・アニメ産業はスタート段階と発展の初期段階との中間にあり、09年の売上高は約230億元で前年比40%以上増加した。
劉主任によると、成都には現在、漫画・アニメ・ゲームの開発、営業・運営、専門的人材の育成などを手がける企業が210社ほどあり、従業員数は約3万人に上る。昨年の売上高は28億元で全国の約6%を占めた。デジタルゲームでは、オンラインゲームを中心とし、ディスク媒体を利用したゲームの発展と携帯電話を利用したゲームの急成長を特徴とし、一定規模の企業が集まって比較的整った産業システムがすでに形成されている。09年の売上高は25億元を超え、国内産業全体の10%を超えて同120%増加した。
「人民網日本語版」2010年4月29日