またこれまで投資家の中で高い割合を占めてきた温州の投資家が相次いで舞台から降りている。不動産市場の調整政策が着実に引き締められるのに伴い、温州の投資家は様子見の態度を決め、できるだけ早く不動産資産を売り払って現金に換え、資金を他の投資ルートに投入したいと考えるようになった。上海市長寧区天山の土地を例に取ると、天山路の中心部に温州の投資家が所有する不動産があり、現在の表示価格は1平方メートルあたり3万元で、新政策の前に比べて約5%値下がりしている。
▽購入希望者 価格はもっと下がるはず
中央政府の不動産市場調整政策の影響を受けて、不動産購入希望者の心理が鈍り始めている。労働節(メーデー)連休期間に行われた上海不動産市場のバロメーターと称される不動産展示会「暇日楼市」では、需給双方が実際的な動きをみせず、主催者側は初めて会期中の入場者数や取引の意向に関するデータを公表しなかった。
現在、上海市浦東区陸家嘴の土地の表示価格が下がり始めており、世茂浜江花園の126平方メートルの中古物件は新政策前の560万元から新政策後は540万元に下がった。新政策が打ち出されてから1週間足らずで、1千万元で取り引きされた物件があり、売り主は温州の投資家だった。新政策前の表示価格は1300万元で、23%値下がりしたことになる。
「人民網日本語版」2010年5月14日