北京正望諮詢有限公司がこのほど発表した「中国ネットショッピング消費者調査報告2010」によると、中国のネットショッピングは昨年、引き続き急速な発展を遂げた。09年、中国におけるネットショッピング市場規模は2670億元に達し、利用ユーザー数は1億3千万人に上った。上海市と北京市のネットショッピング取引額はそれぞれ285億元と229億元で、ともに200億元を超えた。この2都市は、中国の都市別ネットショッピング取引額ランキングの1位と2位を占めた。また、報告によると、中国のネットショッピング市場規模は今年、4900億元に達する見込みだという。
▽北京と上海のネットショッピング取引額、計500億以上
報告によると、中国のネットショッピングは引き続き急速な発展を遂げ、09年のネットショッピング規模は前年比90.7%増の2670億元に達した。09年に少なくとも1回以上ネットショッピングを利用したユーザーは1億3千万人にのぼり、ネットユーザー全体の33.9%を占めた。今年の中国におけるネットショッピング市場規模は4900億元と予想される。
このほか、上海市と北京市のネットショッピング取引額はそれぞれ285億元と229億元で、ともに200億元を超えた。この2都市は、中国の都市別ネットショッピング取引額ランキングの1位と2位を占める。
▽ネットショッピングサイト「淘宝網」の市場シェアは70%以上
調査対象となった26都市における取引額で計算すると、昨年、ネットショッピングサイト「淘宝網」の市場シェアは71.7%に上った。続いて「京東商城」が3.2%で2位につけ、「当当網」が3.1%、「拍拍網」が2.9%でそれぞれ3位、4位につけた。
報告ではこのほか、ネットショッピングの経験が蓄積するに従い、消費者が次第に「淘宝網」以外のショッピングサイトを利用し始めていることがわかった。ネットショッピングの経験が1年以内の消費者のうち、「淘宝網」だけしか利用したことがないユーザーは55.6%を占めた。
▽アパレル製品が売れ行きナンバー1
ネットショッピングにおいて最も売れ行きが良いのはアパレル製品だ。09年、消費者がウェブサイトを通じて購入したアパレル製品は約640億元に上り、アパレル製品をネットで購入したユーザーは8600万人で、ネットショッピングユーザーの約3分の2を占めた。
このほか、ネットでアパレル製品を購入する消費者は、衣料費の約4分の1をネット上で消費していることもわかった。またこれらのユーザーは、ネットショッピングの経験をつむに従い、費やす金額も次第に高額になっていくという。
「人民網日本語版」2010年5月14日