経費が不足
中国と日本は米国の高速鉄道建設への参画を積極的に目指している。オバマ政府は全国で13本の地域高速鉄道を建設するために85億ドルを拠出し、そのうち22億5000万ドルはカリフォルニア州の高速鉄道に投下することになっている。中国は、中国の技術と米国の部品を使用し、米国の従業員を雇い、列車の最終組立てを米国で行うことでカリフォルニア州政府、ゼネラル・エレクトリックと協力協議を締結している。
プロジェクトの審議に参加したRail Passengers Association of California & Nevadaのポール・ダイソン会長は、「カリフォルニア州の高速鉄道は州の南北を縦断する。政府の援助が少なく、カリフォルニア州の財政状況は好ましくないため、海外からの投資が必要だ」と話す。
また、「20億ドルでロサンゼルスの駅の改築だけできる。この駅は旅客容量を大幅に拡大する必要があり、高速鉄道システムの中心でもある。カリフォルニア州は資金援助ができず、債券も最大限まで発行している。そのため、海外から資金を集める必要がある」と、ダイソン会長は語る。
アーノルド・シュワルツネッガー州知事もプロジェクトに大いに関心を示している。マッカーシー・スポークスマンによると、知事はカリフォルニア高速鉄道への海外からの投資を奨励しており、海外企業競争入札のよい環境作りに取り組んでいる。