2010年中国上海万国博覧会(上海万博)は開幕からすでに半月が経った。上海市のホテル市場は落ち着きをみせており、客室稼働率や価格に大きな変動はみられない。匯通天下や携程旅行網などの旅行関連サイトや同市内の一部のホテルからの情報によると、万博開幕以来、上海のホテルにはまだ爆発的に予約が入るとか、一部屋も確保できないといった状況は出現していない。万博会場周辺のホテルの人気が最も高く、宿泊率、価格ともに他地域を明らかに上回り、エコノミータイプのビジネスホテルは稼働率が95%に達するという。
上海市内のホテル全体では稼働率は75%に満たず、価格の変動幅は10-20%にとどまる。観光客に最も人気があるのは、やはりビジネスホテルだ。ビジネスホテル四天王の錦江之星、莫泰168、如家、漢庭の稼働率は、いずれも前年を大幅に上回る。錦江之星集団弁公室の喬東嶺さんによると、万博会場周辺にある支店の稼働率は軒並み95%を超えるが、価格は万博開催前の1部屋約300元の定価を維持しているという。漢庭酒店集団の責任者・馬さんも、万博村にある支店の稼働率は95%を超えると話す。
またオンラインデータによると、浦東地区の万博会場周辺にあるホテルの平均価格は、同市内の同クラスホテルの平均より約10%高い。1泊300元前後のホテルに最も人気が集まっており、このクラスのホテルは5月末までほぼ満室だという。
「人民網日本語版」2010年5月19日