商務部の陳徳銘部長は23日に北京で、中国を訪問中の米国商務省のゲイリー・フェイ・ロック長官と会談を行った。陳部長は「米国が着実な措置を取って、一日も早く対中輸出制限を緩和することを願う」と述べた。
陳部長は次のように述べた。
中国は対外開放と輸入の積極的拡大という方針を一貫して堅持している。米国が対中輸出制限を行うことは、米国企業から多くの貿易チャンスを奪い、中米貿易のバランスのとれた発展にとってマイナスに作用する。
中国は米国とクリーンエネルギー分野での各種の協力を積極的に模索したいと考えている。たとえば、新エネルギー、炭素の貯蔵・補足、省エネ建築、バイオマスなどでの協力だ。米国企業が中国でクリーンエネルギーのモデルプロジェクトを行い、関連技術を集成し紹介することを歓迎する。中国は現在、革新型国家を建設しているところで、知的財産権の保護とはすなわち革新技術を保護することである。中国は知財権の保護を国家戦略として確立しており、今後も引き続き保護に力を入れるとともに、米国との交流や協力を強化したい考えだ。
ロック長官は次のように述べた。
米国は現在、対中輸出制限制度を全面的に見直しているところで、今後、関連の改革を積極的に押し進め、必要のない制限を撤廃する予定だ。米国は中国とのクリーンエネルギー分野での協力を積極的に強化し、この分野でより大きく長期的な利益を得られるようはたらきかけていく。
米国は中国の知財権保護での大きな進展に関心を寄せるとともに、関連分野における中国との協力を強化したい考えだ。
「人民網日本語版」2010年5月24日