中国中化株式有限公司が23日明らかにしたところによると、同公司はこのほどノルウェーの国営石油会社スタトイルとの間で合意に達し、ブラジル沖のペレグリーノ油田の権益の40%を対価30億7000万ドルで買収することが決定した。同公司の海外における買収としては過去最大規模のものになる。「国際金融報」が伝えた。
ペレグリーノ油田はブラジルの海岸線から85キロメートルの海上にあり、2011年に生産を開始する見込みだ。今回の取引後も、スタトイルは引き続き同油田の権益の60%を保有して、開発主体であり続ける。スタトイルはノルウェーに本社を置く国際エネルギー企業で、世界最大の海上油田探査・開発企業の一つだ。
今回の買収劇を通じて、中化公司はスタトイルとパートナー関係を樹立した。中化公司の韓根生総経理によると、支払う対価の算定基準日は2010年1月1日とし、最終的な買収金額は買収の慣例に基づいて今後調整が行われる。今回の買収は中化公司の石油探査・開発業務を大幅に拡大し、世界的な石油化学工業企業としての中化公司の業界における地位を固めることになるという。
「人民網日本語版」2010年5月24日