中国の電子商取引(eコマース)の急速な発展とモバイル通信ネットワークの応用の不断の成熟に伴い、モバイル通信による支払いサービスが便利な付加価値サービスとして、発展の潜在力を最も秘めた新興の業務となっている。携帯電話で各種支払いを済ませる時代がすでに到来している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
艾瑞諮詢集団の予測によると、今年の中国の携帯電話による支払いサービスの市場規模は28億4500万元に達し、このサービスを利用する人は1億5千万人を突破する見込みだ。易観国際の予測では、2011年のモバイル通信支払いサービス利用者は2億2千万人に達するという。
中国移動通信は今後2-3年内をめどに、商店、学校、地下鉄、公共交通機関などの各システムにICタグ対応店舗POSシステム「RF-POS」の端末100万台を設置し、初期ネットワーク建設を基本的に完了させる計画だ。端末1台の市場価格を2千元として計算すると、市場規模は約20億元になる。
携帯電話による支払いの未来像は、これまで交通機関のカードやスーパーマーケットの会員カードなどで行ってきた一連の経常項目の支払いを携帯電話で行うようになるというものだ。これからはさまざまなカードの代わりに携帯電話で支払いをし、基本的に一人が1台を保有する携帯に各種カードの機能を凝縮し、携帯1台で多様な機能がカバーできるようになる。
「人民網日本語版」2010年6月1日