日系車への信頼が低下しつつある中国の消費者

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発信時間: 2010-06-04 18:21:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 データバンク・万端数拠などが3日に発表した「2010年ネット利用者の自動車利用・故障に関する調査研究報告」によると、自動車の故障率では日系自動車が約36%と最も低く、中国独自ブランドは60%を超えて最も高かった。欧州系自動車は約50%、韓国系と米国系はいずれも約40%だった。中国新聞網が伝えた。

 故障の詳細をみると、中国独自ブランド車の故障は主にドア・窓部分と電気回路とに集中している。ブレーキをかけた時の異常音やブレーキがしっかりかからないといったブレーキ系統の故障率も他より高かった。欧州系自動車は搭載される電子部品が多いため、電気系統の故障率が高かった。韓国系自動車はエンジンとギヤボックスの故障率が低い一方、エアコンの水漏れやメーターの針の故障が多かった。日系車は一般的に精度の高い部品を多く使用し、品質が安定しているため、一般的な故障率が低かった。

 今回の報告によると、日系車は故障率が最低だったが、満足度は高くなく、下から2番目だった。欧州系自動車は故障率が低くないものの、消費者の品質に対する満足度は最も高かった。これについてある業界専門家は次のように分析する。欧州系自動車は中国市場に進出してからの時間が長く、シェア占有率が最も高く、これに加えて宣伝に際して機械、スピード、品質を強調し、重視する傾向があるため、多くの消費者が欧州系車に対てし「技術がしっかりしている」との印象を抱いている。一方、日系車の性能は欧州系と大差ないものの、今年初めに起きたトヨタのリコール事件以来、連鎖反応的に相次いでリコールが起こり、消費者にマイナスのイメージを植え付けた。こうして日系車は故障率が最低でありながら、満足度で下から2位という困った状況に追いやられた。

 「人民網日本語版」2010年6月4日

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