中国オンラインゲーム大手3社「北京完美時空網絡技術有限公司」(完美時空) 「上海盛大網絡発展有限公司」(盛大)「九城網絡技術集団有限公司」(九城)がこの半年間、相次いで海外買収に乗り出した。米国と日本のオンラインゲーム会社3社を買収。3社合わせた買収総額は計約1億2100万ドルにのぼる。中国証券報が伝えた。
海外ゲームの代理から海外輸出そして海外企業の買収へと、中国ゲーム会社は国際化を実現しつつある。
米金融大手シティグループ(Citi group)のアナリストは「これら中国の会社は真の国際インターネット企業を目指すのでれば、世界中をあまねくカバーする米検索エンジン大手グーグルのように、中国以外の市場に展開していく必要がある」と話す。ここから、中国オンラインゲーム会社による海外買収の動きは、国際資本界にとって少しも意外なことではなく、むしろ当然のことだと見ていることがうかがえる。
「九城」は2千万ドルで米国のオンラインゲーム開発会社「Red5 Studios」の株式を多数取得、「完美時空」は2100万ドルで日本のオンラインゲーム代理会社「C&C Media」の全株式を取得して買収した。「盛大」は6千万ドルと価値2千万ドル相当の盛大株で、オンラインゲームの販売ネットワークとFlashゲーム用のアドネットワークなどを持つ米国のオンラインゲーム会社「Mochi Media」社を買収。3社は申し合わせたように現金買収の方式を採った。
国際化戦略の実施は10年間の成長を経た中国のオンラインゲーム会社には必須だった。国際買収後、各社が必要なシェアを分ければ、不透明だった市場の構図が次第に明確となる。