海外企業の買収で国際化を図る中国のオンラインゲーム会社 

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発信時間: 2010-06-22 18:01:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

データによると、2010年第1四半期(1-3月)、中国オンラインゲーム市場の売上規模の伸びは4.1%に落ち込み、過去最低となった。それまで過去最低だった2008年第3四半期(4-6月)と比べても1.1%の開きがある。アナリストは製品の供給過多と同質化による結果と分析している。

国内の競争激化は海外市場の全面開拓を必然的なものとした。中国モバイルサービス大手「空中網」総裁兼オンラインゲーム企業「大承網絡技術有限公司」CEOの楊震氏は「国内市場で競争が激化し成長が鈍化するなか、海外市場は成長の可能性を広げる新たな舞台となる」との認識を示している。

「完美時空」CEOの池宇峰氏は、海外展開を呼びかけると同時に、海外には中国企業がさらに成長するチャンスがある、との見方を示している。今年1月に開かれた中国ゲーム産業の年次総会で、同氏は「韓国の2009年産業方向所によると、(中国の)輸出額は15億ドルに達している。向こう5年間で韓国のオンラインゲーム産業に追いつきたい」と語った。

インスタントメッセンジャーソフト「QQ」の「騰訊公司」(Tencent)総裁、劉熾平氏は「中国オンラインゲーム産業は200億元(約29億ドル)以上の年間売上があるが、世界全体の500億ドルからすればわずか7%に過ぎず、まだまだ努力が必要だ。産業の拡大には大きく分けて国際化と市場細分化の2つの方法がある」と世界の市場シェアから、海外展開による中国企業の成長の可能性を裏付けた。

国際化の手段の一つに輸出がある。2007年からオンラインゲームの輸出ブームが盛り上がりを見せている。中国のオンラインゲーム会社「藍港在線」は2009年、『西遊記OL』をベトナムに輸出、「上海巨人網絡科学技術有限公司」(巨人)は『征途』のライセンスをロシアに委譲した。2010年4月には、「騰訊」が3億ドルをロシアDST社に投資した。米投資銀行メリル・リンチは、「騰訊」が世界SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に間接的に参加する意向を示しており、中国オンラインゲームのグローバル化がますます顕著となる、と指摘している。

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