中国における「富国貧民」説は本当?

タグ: 中国 財政収入 所得

発信時間: 2010-06-30 17:13:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今年の1月から5月の全国の財政収入データから、2010年の中国全国の財政収入が8兆元に達する可能性があるとの見方が出てきた。この予測に対し、政府の財政収入の割合は過剰、企業や住民の負担は過重、「富国貧民」といった議論が中国メディアの間に広がっている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

相対的な数字をみると、中国の財政収入の割合は過剰ではないとアナリストは指摘する。社会保障などへの移転支払いや民生への投入拡大を通じて「富国」から「富民」への転化を促すことから、両者は決して相対する関係ではない。経済成長と所得分配制度の整備に伴い、中国では「富国富民」が実現していくというのがその理由だ。

財政部財政科学研究所の賈康所長は29日、予想される8兆元の財政収入は絶対数であって、全面的に財政収入問題を考える場合、より重要になってくる指標は相対数だ、と述べた。中国の財政収入の対GDP(国内総生産)比率は20%前後、発展途上国の中では中間よりやや下の水準にあり、経済協力開発機構(OECD)の平均を大きく下回る。

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