中国の金融システムは安全なもの 中国人民銀行

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発信時間: 2010-07-01 17:49:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

中国人民銀行が公表した「中国金融安定報告(2010)」によると、国民経済全体はこの1年で回復に向かい、金融業の改革も積極的に進み、金融機関の実力が著しくアップしているという。また、金融市場の運営は安定し、金融のインフラ構築も徐々に強化され、金融システムも全体的に安定しているとの説明もみられた。国際金融報が伝えた。

報告では、09年の金融システムの安定状況について全面的な評価がなされた。それによると、金融市場は全体的に安定し、市場取引も活発で、市場制度の構築にも進展がみられた。政府、企業、家庭の財務状況は総体的によく、借金返済力も基本的に安定していた。着実に進められている金融インフラの現代化は、秩序ある安全な金融環境づくり、金融業の安定した運営促進などの面で重要な役割を発揮しているという。

09年の銀行、証券、保険業別の評価をみると、中国の金融業は総体的な実力を著しくアップ。銀行業は主な安定指標をいい状態にキープし、資産の質や収益水準を持続的に改善し、流動性が充足されている状況だ。一方の証券業は経営機関の穏健な経営姿勢の持続によって上場企業数と市場価値を大幅に拡大、機関投資家の主導的な地位はさらに強化され、証券先物取引を取り扱う機関は収益力が高まり、市場の基本的な制度の構築と証券先物取引の法律体系が次第に整ってきている。保険業は全体的に健全な発展を続け、保険資金運用がより専門化され、商品と地域構造の最適化が図られ、販路の調整も一層進み、市場集中度は継続的に低下し、保険料の給付能力も充足してきている。

報告では、2010年の中国経済には有利な要素が増えるとし、国民経済は安定した比較的速い成長が継続するものと見込まれるものの、国内外の複雑な局面から生じる問題にも直面すると指摘。このため、マクロ調整政策を徹底し、経済構造の調整と成長パターンの転換に力を入れ、金融改革をより深化させ、金融機関の収益構造の改善に取り組まなければならない。慎重にマクロ管理を強化し、慎重なミクロ管理との協調と補充を図り、金融の安定を維持していく必要があると強調している。

「人民網日本語版」2010年7月1日

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