中国による日本国債への投資意欲が高まっている。日本の財務省が8日に公表した国際収支統計によると、中国の5月の日本国債買い越し額は1~4月の合計の5410億円を上回る7352億円に達し、単月で過去最高となったことがわかった。
欧州の主権債務危機への懸念が強まる中、ユーロは大幅下落し、多くの投資家がリスク回避のために資金を国債市場に移すという動きがある。
市場のリスク嫌気が最も強い5月、米国の10年物国債の収益率は一気に3.705%から3.158%まで下がった。米国債の収益率の低下と同時に、ドル対円為替レートも低下し続け、同月内に何度も90円台を割り込み、最低で88.19円をつけた。