それでは、中国の消費を引っ張る主体は一体誰なのか?中国社会科学院はこのほど発表した「2010年商業青書」の中で、中国の富裕層のうち80%は45歳以下だとしている。このほか、「2009年胡潤財富報告」によると、資産1億元以上の富裕層の平均年齢は43歳、1千万元以上の富豪の平均年齢は39歳だという。つまり、安定した社会基盤を持つ40歳前後の個人営業主およびサラリーマンが、中国経済の発展に伴って富裕層となったと言える。
しかし、無視できないのは、中国の消費を引っ張っているのは「80後」だということだ。「80後」はやや個人主義で、消費トレンドやデジタル文化を熟知しているほか、外来文化も受け入れやすく、開放的な考え方を持っている。中国の「80後」は現在、大学、サラリーマン、事業家など、各階層に分布し、中国の消費トレンドをリードしている。今後は、彼らが消費市場をリードする中産階級になっていくと見られている。
年齢の違いにより、購入する製品にも違いがある。韓国貿易協会国際貿易研究院は昨年、中国の12都市、3600人の消費者に対してアンケートを行った。その結果、20歳以下の青少年は主にアパレル製品、20-30代の消費者は主に携帯電話、パソコン、デジタルカメラなどのIT製品、40代の消費者は主に家電を購入していることがわかった。これにより、デジタル文化を熟知する「80後」と40代のグループは、IT製品や高級家電、生活用品などの分野で大きな購買能力を持っているということが明らかになった。
「人民網日本語版」2010年7月12日