10日に発表された税関のデータによると、上半期の中日両国の二国間貿易額は1365億5000万ドルで37%増加し、金融危機前の2008年同月の水準を上回った。中日間貿易額の増加と同時に、中国の対日貿易の輸入超過額も拡大し続け、今年上半期は263億ドルとなり、09年通年の80%に達している。専門家は、中国の対日貿易の輸入超過額が急速に拡大しているのは、主に金融危機後に中国経済が率先して回復し需要が高まったためだと分析する。
この現象は他にも見られ、中国とASEAN間の貿易は今年上半期に輸出超過から輸入超過に転じた。「これは中国の貿易黒字額の減少の動きとほぼ一致しており、中国経済は世界で率先して回復し、アジア市場の需要を直接けん引し、中国の対外貿易には輸入超過の現象が現れている。これは日本や韓国、ASEANなどアジア諸国の貿易においてより明確に現れている。
しかし、輸入超過額が激増するというこのような現象は正常とは言えず、経済の全面的な好転に伴い、中国のこれら諸国に対する輸入超過もゆっくりとした増加傾向を辿る可能性が高い」と、国務院発展研究センター対外経済研究部の趙晋平副部長は話す。