今年1-6月の中国経済では、次の10項目に注目が集まった。
(1)欧州の債務危機悪化も、中国経済は一人好調
「証券時報」が伝えたところによると、欧州の債務危機は昨年10月に発生した後、いくつかの段階を経て変化を遂げてきた。今年5月初旬には最も深刻な段階に突入し、ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインなどの財政状況の悪化がユーロを一歩ずつ深淵へと追いやった。だが中国経済は他国に先駆けて金融危機のダメージから抜け出しただけでなく、欧州債務危機が悪化の一途をたどった時期にも、貴重な復興を遂げ、他国が停滞する中で唯一好調さを堅持した。
寸評:ある専門家によると、欧州経済がさらに悪化すれば、二番底が現れる可能性があり、そうなれば中国の対外貿易の回復に影響を与える。だがこのたび金融危機の嵐が吹き荒れた中で、中国は経済構造を調整し、発展モデルを転換させるという対応策を確立した。そのため金融危機の打撃をかわせただけでなく、欧州各国が引き続きポスト金融危機の状態にとどまる中で、一筋の日の当たる道を歩き出すことができた。