(5)株式・債権市場に「シーソー効果」
今年上半期に上海証券取引所の総合指数は26.82%下落し、深セン証券取引所の成分指数は30.59%下落し、両市場あわせて2兆5千億元が「蒸発」した。同時に、新株上場初日にみられた無限の可能性はもはや跡形もなく、今では潮のように押し寄せる破調の響きがあるだけだ。下がり続ける株式市場と対照的に、上半期の債権市場は目を見張る成果を上げた。
寸評:資本市場において、株式市場と債券市場の動向には相反する「シーソー効果」がみられる。株式市場が好調だと債権市場が停滞し、債権市場が強くなると株式市場が弱くなる。上半期の株式市場は世界的にみても最低の業績で、シーソーのもう一方の側がどれほど跳ね上がったかは想像に難くない。