(8)新区プランにみえる地域経済ブーム
1月4日に「国務院の海南国際観光島建設の発展推進に関する若干の意見」が発表され、海南島に国際観光島を建設する計画が正式に国家戦略に組み入れられた。5月17日から19日にかけて、中央政府は「全国の力を結集して、偉大な祖国の宝の地である新疆ウイグル自治区の建設をよりよいものにしていく」との方針を決定した。また6月18日には重慶の両江新区にプレートを掲揚し、これにより浦東新区と浜海新区に続く3つ目の副省級新区が正式に発足した。
寸評:新区のプランは、地域経済の発展にチャンスが訪れたことを意味するだけでなく、幅広い機関にとって得難い投資のチャンスが訪れたことをも意味する。新区プランが各地で花開くのにともない、先見の明がある投資機関は地図をにらんでみごとな演出をやってのけている。注意しなくてはならないのは、政策上の好材料は市場の概念上のニーズに対応するだけで、短期的には資金が実体経済に浸透するということはあり得ないという点だ。