市場が強気相場のとき、どんなに振舞ってもかまわないが、市場が冷えているときには格別の注意を払わなければならないとロジャーズが言う。
ロジャーズが総合分析表を作ろうとするとき、さまざまな問題を考慮するが、中でも必ず押さえなければならない基本的要素は次の3つであるという。第一に、利益率と自己資本純利益率が上昇しているのか、低下しているのかを確実に見極めること。第二は、対象企業の経歴を可能な限り調査研究すること。そして第三に、売り掛け金や、貸借対照表上の数字をよく把握すること。これらは投資の前に必須の作業である。
秘訣その二:歴史透視法による投資
歴史投資法による投資とはどのようなものか。ロジャーズによると、哲学と歴史を学ぶことが近道だそうである。
歴史投資法という考えはまさに、彼が総合分析表を作るとき、対象企業をより深く理解しようとする動機となる。1つの業界の歴史を長いスパンで振り返ることができれば、そのぶんだけ深く業界の周期を理解できるのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月13日