中国の自動車販売台数は2010年に1494万3600台に達し、15年に約2258万4700台に達する見込みだ。また乗用車の年間需要台数は20年に2583万台に達し、25年には2924万5700台に達し、30年には3523万台に達することが見込まれる。
国務院発展研究センター産業経済研究部、中国汽車(自動車)工程学会、大衆汽車集団(フォルクスワーゲングループ)中国法人は今月5日、共同で編集した「2010年中国汽車産業青書」を発表した。これは中国乗用車市場に対する大胆な予測を示すとともに、第12次五カ年計画(2011-15年、「十二五」)期間中の自動車産業の発展情勢に対する展望を示すものだ。
▽四大要因が市場の好転を後押し 生産販売台数が急増
青書の編集責任者を務めた同部の馮飛部長によると、十二五期間中に中国の自動車生産・販売台数は急速な伸びを維持する見込みで、これは主に次の要因により決定される。
マクロ経済の今後の成長という角度から考えると、中国経済の持続的かつ急速な成長を促進する主要な動力が引き続き存在する。政策の誘導という角度から考えると、09年に打ち出された「自動車産業調整・振興プラン」は、09-11年の自動車生産・販売台数の平均増加率を10%以上と明確に設定する。成長の動力という角度から考えると、国際金融危機の後、国内・海外の自動車企業も中国市場の潜在力を高く評価するようになった。成長の潜在力という角度から考えると、中国が擁する広大な三級市場、西部地域、中小都市などの自動車消費に潜む巨大な潜在力がまだまったく発揮されていない。
中国機械工業聯合会の張小虞・執行副会長によると、中国自動車産業はこれから20年間にわたり成長の黄金期を迎える。20年には自動車保有台数が2億台に達し、7人に一人が自動車を保有するようになるが、これは現在の世界平均水準に到達するに過ぎず、中レベル先進国の水準に達するにはなお長い道のりを歩まねばならない。