日本の第22回参議院選挙は12日早朝に結果が判明した。与党・民主党の獲得議席は44で過半数に至らず、参議院と衆議院で多数派が異なる「ねじれ」状態となった。だが同党の菅直人党首(首相)は同日早朝に、選挙結果を受けての辞任はしないとの姿勢を打ち出した。「経済参考報」が伝えた。
就任してから1カ月余りの新任首相が今直面する問題は、政治的に困難な状況の中で、財政改革や税制改革をどのようにして引き続き推進するか、政府が抱える債務の圧力をいかにして軽減させるか、といったことだ。現在の状況をみると、選挙結果のマイナスを受けて政策の実施が困難になり、経済の二番底リスクが増大する可能性がある。目下、市場は政府の政権担当能力に悲観的な見方をしており、12日には日本株式市場がアジア太平洋市場とは逆に下落し、日本円のレートも投資家の不信感を受けて落ち込んだ。