(3)物価上昇率を3%前後に抑制
6月の消費者物価指数(CPI)は5月を0.6ポイント下回った。この半年、政府がインフレ率予測と流動性問題の管理に非常に注意した一方で、6月は野菜や果物が大量に市場に出回ったため、野菜や果物の価格が前の月に比べ大幅に下がり、それにつられて食品価格が値下がったと考えられる。
今年の夏作物の収穫は減少したものの、穀物は十分に供給され、穀物価格が高騰する心配はない。このほか、昨年の物価上昇の余韻が7月以降は徐々に減っていき、現在供給が需要を上回っている工業製品の価格上昇にある程度の歯止めがかかり、総合的には通年の物価上昇率を3%前後に抑制できる基盤はある。しかし、物価上昇の圧力が緩和されても、下半期の物価の動きはまだ不確定なため、これまで通りインフレ率予測の管理を重視しなければならない。
「人民網日本語版」2010年7月16日