開催中の第7期中国(長春)国際汽車博覧会では、「自動車社会」という言葉があらためて各方面の注目を集めている。2009年に中国が初めて世界最大の自動車生産国となり、また新車販売市場になると、中国がすでに自動車社会に突入したかどうか、どのような方法で自動車社会を建設していくかが話題になった。「国際金融報」が伝えた。
▽さまざまな難題に遭遇
国家機械工業部の何光遠元部長によると、09年に世界の工業が落ち込み、自動車市場が低迷した中で、中国の自動車工場は流れとは反対に上昇を遂げ、生産・販売台数が1360万台を超え、世界を驚嘆させる成果を上げた。このことは中国の自動車工業がより大きな社会的責任を負わなければならなくなったことをも意味する。
ある専門家によると、現在、自動車が引き起こす環境問題、交通渋滞、駐車場不足などが深刻化している。これについて自動車経済を専門とする吉林大学管理学院の葛宝山教授は「現在は自動車保有台数の急速な伸びにより引き起こされる問題が顕在化しており、最も突出しているのは交通渋滞と駐車場不足だ」と話す。
多くの先進国がたどったように、中国の自動車産業は現在、急成長期の道のりを歩んでいる。関連部門の予測によると、2011年末には中国の自動車保有台数は7500万台に達する見込みだ。