中国物流購買連合会の1日の発表によると、2010年7月の中国製造業のPMI(購買担当者指数)は51.2%で、前月より0.9ポイント低下し、3カ月連続の低下となった。しかし、指数は経済の拡張を示す50%以上を維持している。
11のサブ指数を見ると、下降傾向は依然続くが、下げ幅は縮小している。前月と比べると、従業員指数が1.6ポイント上昇しただけで、その他の指数は低下している。しかし下げ幅は大きくなく、ほとんどが1ポイント前後だ。そのうち、生産指数は下げ幅が比較的大きく、3.1ポイントに達した。
最新の統計によると、7月は20業種の景況指数のうち、金属製品業、電気機械・器材製造業、汎用設備製造業などが50%以上だった。飲料製造業は50%、非鉄金属製錬・圧延加工業、化学繊維製造とゴム・プラスチック製品業、黒色金属製錬・圧延加工業などは50%以下となった。製品別で見ると、原材料とエネルギー関連の企業が50%以下、中間財、生活消費財、生活用製品関連の企業が50%以上で、51.1-54.4%だった。
中国物流購買連合会の専属アナリスト、張立群氏は「7月のPMIが引き続き低下したのは、経済成長の減速の動きがまだ進んでいることを示す。また、新規輸出受注指数が引き続き低下したのは、輸出の伸びが減速し始めたことを示す」と分析する。張立群氏は、投資の伸びの大幅な縮小や、輸出がマイナス成長になることはないとし、経済成長率は徐々に安定し、通年の成長率は約9.5%を維持できると見込んでいる。
製造業PMIは5つの指数と加重値に基づいて統合した複合指数で、50%以上は経済の拡張を示し、50%以下は経済の衰退を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月2日