上場会社の2010年中間決算報告がピークを迎えている。中間決算をすでに発表した264社の業績を見ると、国内経済の回復より恩恵を受け、264社の純利益総額は前年同期比で5割増加した。また、季節要因の影響が弱まっているのに伴い、利益能力は徐々に回復し、第2四半期は前四半期比で27%増益となった。
「上海証券報」の統計によると、7月31日までに、上海・深セン両市場に上場の264社が中間報告を行った。264社の今年1-6月の売上高は総額2676億3500万元で前年同期比35.73%増、純利益は228億400万元で同49.98%増だった。
うち、黒字となったのは244社、赤字は19社(S*ST鑫安の純利益はゼロ)。210社が増益または赤字縮小となり、そのうち23社が4倍以上の増益となった。安納達を含む6社は10倍以上の増益だった。純利益が倍増となった主な要因は、前年同期の純利益が少なかったためと考えられる。
また、第2四半期の業績が前四半期比で大幅に増加し、投資家の業績に対する期待が高まっている。統計によると、比較可能な254社の今年第2四半期の純利益は125億9600万元で、第1四半期の99億4800万元より26.6%増加した。アナリストは、季節要因の影響を受け、一部上場会社の第1四半期の業績は低迷し、第2四半期に業績が大幅に増加したと分析する。賽馬実業を例に挙げると、同社の上半期の純利益は2億800万元だが、第1四半期は860億元の赤字を計上している。同社は第1四半期にオフシーズンを迎え、セメント販売量と価格が前年同期比で減少し、赤字を計上した。
上述のように、比較可能な会社の第2四半期の業績は前四半期比で大幅に増加したが、昨年第4四半期の140億4800万元と比べると10%減少していることに注意すべきだ。
業種別に見ると、機械設備、バイオ医薬、化学工業、電子部品などの業績が比較的良好で、前年同期比で増益または赤字縮小となった210社のうち、これら4つの業種は93社を占めている。
アナリストによると、中間決算を発表した会社はまだ2割にも及ばず、その上多くが中小企業であり、大型銘柄や優良銘柄の中間報告の発表に伴い、大手企業の業績が大体わかり、関連する業種の全体的な状況も徐々に明らかになる見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月2日