四、価値が何よりも大切。
投資で最も重要なのは、(株式市場で小さな一部分を購入するという)投資をその企業にした理由はなぜなのか、その企業がこのさき十年か二十年でどれだけ利益を上げるかということである。
五、急成長の見かけにだまされないように。
バフェットとバークシャー・ハサウェイのマンガー副会長は、製品がどんなに魅力的だったとしても「自分たちが将来を見通せない企業」には投資しない。1910年頃に自動車産業に投資した者や、1930年の航空産業、1950年のテレビメーカーに賭けた投資家たちはみな、しまいには全てをなくした。それらの製品は確かに世界を変えたが、それはまた別の話である。「急成長」で高利潤と高額の資本回収が約束されるわけではないのだ。
六、自分の持てるものを知ること。
メディアやアナリストの評価に基づいて売り買いをする投資者は、我々とは肌が合わないだろう。
七、防御は攻撃に勝る。
市場が上がり調子だった時代には、我々の成績は往々にしてスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種指数に及ばなかったが、それが下落した11年の間、我々の収益はずっと変わらずこの指数を上回っていた。つまり、我々の防御は一貫して攻撃に勝っているのである。この傾向は今後も続くだろう。