趙友山氏は、「石油委はすでに政府に対し、トウモロコシベースのエタノール生産を即時停止するよう訴えただけでなく、補助金の対象をキャッサバ、わらなどの原料をベースとしたエタノールプロジェクトに転換していくべきだと提案した。こうすれば、バイオ燃料技術の発展を促進できるばかりでなく、車と人が食糧を奪い合う問題が解決できる」と述べる。
もともとただの食糧に過ぎなかった農産物が、現在は次々と投機のターゲットになりつつある。トウモロコシも例外ではなかったようだ。
中国では今年、世界最大のトウモロコシ生産国である米国から120万トンのトウモロコシを輸入した。ちなみに、中国がこれまでに各国から輸入したトウモロコシを合計しても10万トンに満たない。
一方で、車と人が本当にトウモロコシを奪い合っているのかどうか、短期的にはわからないとする分析もある。ある評論は「トウモロコシベースのガソリン生産を停止するのは、それが『浪費』だからなのか、それとも石油企業の利益に影響するからなのか?」と疑問を投げかけている。
「人民網日本語版」2010年8月11日