スイスのドリス・ロイタルト連邦主席兼経済相は14日、「中国・スイス経済フォーラム」の記者会見に出席し、中国とスイスの自由貿易協定(FTA)協議が来年初旬に始まる見通しであることを明らかにした。
また、現在存在する問題として、中国がまだ十分に開放されていないこと、中国の輸入関税が普遍的に高いことをあげた。「国際金融報」が伝えた。
ロイタルト経済相は、「現在、FTA協議のフィージビリティスタディはすでに終了した。それによると、両国の経済には大きな相互補完性がある。双方がFTAに調印することで、双方に更なる雇用機会を提供することになるだろう」と述べた。
商務部によると、中国とスイスは09年以降、2回の産業交流シンポジウムと3回にわたるフィージビリティ会議を行い、100ページ以上に上るフィージビリティスタディ報告書を作成した。2国間の経済貿易関係、貨物貿易、サービス貿易、知的所有権、貿易自由化のもたらす影響などの分野に関する重点的な研究の結果、報告書の結論は全体的に肯定的で、「FTAは双方の互恵・ウィンウィン実現と、相互補完に役立つだろう」と指摘された。
陳徳銘部長は「中国の改革開放以来、中国・スイスの2国間貿易総額は27倍以上の増加となった。その原因としては第一に、両国がこれまでずっと政治的に良好な関係にあったこと、第二に、両国の経済発展が相互補完の関係にあること、第三に2国間協力の分野が幅広いことがあげられる」と述べた。
「人民網日本語版」2010年8月16日