3Dテレビ技術の開発に苦心している中国企業と対照的に、外資系企業はすでにソフト市場競争に備えたグループ形成を始めている。3Dテレビの発展を制約する最大の障害はソフトだ。外資系企業は現在、ソフトによって3Dテレビの販売量を伸ばし、市場の成熟を促そうとしている。「国際金融報」が伝えた。
「テレビメーカーにとって次の焦点となる3Dテレビ競争で、中国メーカーはスタートに出遅れ、技術開発も後れている。このため相当期間、外資系企業の優位は明らかだと思う」--。中国電子商会の陸刃波副秘書長は「中国企業はインターネットテレビに力を入れ、LEDテレビや3Dテレビを軽視してきた。これは戦略ミスだった」と指摘する。
シャープは18日、中国ワーナーとパートナーシップを結んだことを発表した。ワーナー側はシャープと提携してさらに多くの3Dソフトを制作すること、シャープの3D液晶テレビの購入者に同社の3Dブルーレイソフト「タイタンの戦い」などを無料提供する方針を明らかにした。これに先立ち今年3月、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションとコロンビア・ピクチャーズは、3Dアニメソフト「くもりときどきミートボール」をリリースした。これとほぼ同じ時期に、サムスンとドリームワークスも提携。3Dソフトの共同開発、サムスン製3Dテレビ購入者へのドリームワークスの3Dソフト提供を発表した。