3Dテレビはソフト不足のため、登場以来ずっとかけ声倒れで人気がでなかった。各社共に先を争って3Dテレビを発表したものの、市場の反応は鈍く、現在実際に市場に製品を投入しているのはソニーやサムスンなど一部の企業に限られている。中国市場での割合もまだ1%に満たない。外資系企業はソフトの壁を破ることで、成熟した市場を育て、販売量を伸ばそうと考えている。
外資系企業がリードする競争準備を、中国企業は真剣に取り合っていない。ある中国系テレビメーカーの担当者は「いずれソフトはみなオープンになり、どのブランドの3Dテレビでも見られるようになる。こうした提携で何かが確かになるわけではない」と指摘する。
市場調査会社・奥維諮詢(AVC)の調査によると、現在中国テレビ市場に流通している3Dテレビは13機種、市場規模は7500台で、主にサムスンがシェアを押さえている。
中国企業は常に外資系企業と激しいテレビ市場競争を繰り広げてきた。だが最近の競争を見ると、中国企業は戦略ミスを犯し、インターネットテレビに力を入れて、LEDテレビを軽視したためか、今年第2四半期はほぼ業界全体が赤字を計上している。
「人民網日本語版」2010年8月23日