新華社が23日に発表したデータによると、7月末までの中国の商業原油備蓄量は2920万トンで、前月に比べて40万トン(1.4%)増加し、年内の最高を更新した。
「易貿資訊」のアナリストは、これは国内の製品油市場がいまだに供給過多であることを反映していると指摘する。この他に国家原油戦略備蓄を加えると、今の国内の原油備蓄量は約2カ月の原油輸入量あるいは40日前後の原油加工量になる。
税関のデータでは、7月の中国の原油輸入量は1900万トンで、前月に比べ15%の大幅減、前月6月の原油輸入量は史上最大量の2227万トンを記録した。「易貿資訊」の李莉アナリストは、製品油の需要が不振という状況の中で、原油の輸入量がこのように多いのは、国内の石油企業の備蓄にまだかなりの余裕があることを物語っており、それ以外にも輸出拡大で国内の需給バランスをとることができると説明する。
また国内最大の製品油販売企業である中国石油化学(シノペック)の最高財務責任者・王新華氏は23日、今のところ国内の製品油市場は供給過多の状態ではないと述べ、もし供給過多になった場合は、加工量や輸出調整をして対応するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月26日