多くの金融機関が8月のCPI伸び率は過去最高となる可能性が高いと見ているが、今後の物価の動きについて、交通銀行の連平首席エコノミストは、物価の下落要因が多く、下半期はインフレ圧力が徐々に軽減されると見ている。
連平氏は、市場で世界経済の回復に対する懸念がまだ払拭されておらず、大口商品価格の下降傾向を短期内に上昇に転換するのは難しいと話す。
統計によると、中国の経済成長はすでに減速し、工業製品の供給過剰局面に変化はなく、鉄鋼、非鉄金属、石炭、セメントなどの主要工業品の価格はやや下落している。しかし食品価格の上昇、給与の増加、資源製品の価格調整などの構造的な上昇圧力が長期的に存在し、構造的な上昇圧力が年内のある時期に際立つことも否定できない。したがって、下半期の物価の下落は全体的に穏やかとなり、下げ幅は限られると予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月1日