「第6回中国吉林・東北アジア投資貿易博覧会」および「第4回 東北アジア経済貿易協力ハイレベルフォーラム」が2日、吉林省長春市で開幕した。中共中央政治局委員で全国政治協商委員会副首席の王剛氏が博覧会の開幕式に出席し、開幕を宣言した。
続いて行われた第4回東北アジア経済貿易協力ハイレベルフォーラムで講演した王剛氏は、「中国政府は経済の安定した比較的速い成長と経済成長方式転換を加速する政策措置を堅持していく」と説明、「近年、中国政府は中国・東北地区などの旧工業基地において振興戦略を積極的に実施、東北地区は独特の強みと競争力を有する新たな成長拠点となりつつある。これは、東北アジアの協力と発展に新たなチャンスをもたらす」と語った。
王剛氏はさらに「東北アジア各国の経済はそれぞれの優位性、相互補完性をもつ。交流・協力を深め、経済成長を促進することが、共通の長いと普遍的な共通認識となっている。各国はより胸襟を開いて智慧を絞り、より有効な方法で協力を強化し、生産要素を刺激して流動をより活発にし、東北アジア経済の持続的な発展および社会の繁栄と安定を推進しなければならない」と強調した。その具体案として王剛氏は次の5つの意見を提示した。
第一に、東北アジアの貿易の自由化と利便化を積極的に推進する。自由貿易を大々的に提唱・支持し、形を変えた様々な保護貿易主義を共に排斥し、東北アジアの利益の最大化を実現する。
第二に、各国経済の協調と融合を推進する。政策協調を強化し、公開・平等・透明な経済環境づくりに励み、投資によって地域経済の一体化を高める。
第三に、経済社会の持続的な成長を促進する。科学技術交流や成果移転を積極的に展開し、ハイテク技術と設備により伝統工業を改造し、環境産業と新興産業の成長を加速し、環境への負の影響を少なくする。
第四に、各国政府と経済組織の連携と連絡を強化する。各国政府間にある協力メカニズムを固め、国際組織の役割を生かし、より幅広く、よりレベルの高い地域協力メカニズムを積極的に模索する。
第五に、各国の人々の往来と理解を増進する。相互間の文化交流や民間交流を強化し、東北アジアの友好と協力のためより強固な基礎を築く。
中国吉林・東北アジア投資貿易博覧会は、商務部、国家発展改革委員会、吉林省人民政府が共催する国際的な地域総合博覧会で、今年で6回目を数える。今回の博覧会は、第1回世界新興産業大会、長春国際金融ハイレベル会合、第13回中日経済シンポジウム、第1回中国長春・東北アジア文化芸術ウィークなど数十項目のイベントが繰り広げられる予定で、これまでに増して豊富な内容で期待が集まる。
「人民網日本語版」2010年9月3日