自営業務の赤字と仲介業務の大幅減少の2つの要因が中国上場証券会社の上半期の業績に影響すると見られていたが、投資銀行業務の大幅な収益増が両業務の低迷を補い、上場証券会社の半期業績報告の注目点となっている。
『証券時報』金融機関センターの統計によると、今年上半期、多くの上場証券会社の投資銀行業務収入が増加し、13社の投資銀行業務収入は平均で68.6倍増となった。うち招商証券、国金証券などはいずれも100倍以上の増加ぶりを見せている。国金証券の投資銀行業務収入は4億200万元で、前年同期比138倍増だった。
しかし今年に入り、中小企業ボード、創業板(新興企業向け市場)では調達資金が必要資金を超えるという状況が現れ、証券会社の投資銀行業務収入が今後も伸び続けるかどうかが疑問だ。業界関係者は、投資銀行業務収入の伸びは11月の「創業板」の売買解禁ブーム後に減速し、爆発的な増加を続けるのは難しいと予想する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月8日