▽人民日報社・張研農社長--「架け橋」という重要な役割
世界経済が懸命に危機からの脱出を図る中、回復の兆しは日ごとに明らかになっている。「世界経済の成長エンジンを推進?中日協力のチャンスと課題」をテーマに、「第13回中日経済シンポジウム」が開催されたことは、まさにベストなタイミングといえよう。
中日経済の繋がりは深く、誰にも引き離すことはできない。世界各国が金融危機に見舞われた2009年、日本の対中投資の伸びがマイナスに転じた一方で、中国企業の対日投資は激増した。特に、上海世界博覧会開幕後、中日の経済貿易協力は新しい発展段階に突入した。
中日両国は今後、二国間、地域間、国際間など各レベルで相互協力を強化し、アジアと世界の平和・発展に向け共に貢献し、両国関係もこの歴史の流れに乗り、必然的に新しいレベルに発展すると信じてやまない。
思想面での衝突と智恵の交流が、アイディアとインスピレーションの基盤を作る。まさに、「天地の間に人ほど貴きものなし」であり、「人を知る上で大切なのは真心を知ること」だ。中日両国の交流は、つまるところは人と人の交流であり、最も貴いものは、心と心の疎通にある。中日双方のメディアは、架け橋としての作用を存分に発揮し、両国国民のためにより広大な交流と協力のプラットフォームを構築しなければならない。人民日報社と日本経済新聞社が共同で開催する中日経済討論会は、すでに26回の春と秋を経過した。世紀を跨ぐこの討論会は、中国改革開放の歴史的過程の証言者としての役割のみならず、両国の経済協力を推進する重要なプラットフォームとしての役割も果たしている。
「人民網日本語版」2010年9月8日