▽20年で黒字は金と株だけ
劉氏は「手元の現金の価値を保つにはどうしたらよいか。歴史が教えてくれるように、その方法は金を買うか株式を買うかのどちらかしかない」と話す。
劉氏によると、国民は4つの投資ルートを選択することが多い。一つ目は預金だ。銀行に現金を預けた結果は「マイナス金利」で、預ければ預けるほど実際には資産が目減りする。二つ目は国債を購入して、インフレの影響から逃れることだが、この20年間は国債もマイナス1.24%のマイナス金利で、これでもインフレに打ち勝つことはできない。
三つ目は純金の購入だ。ニューヨークで取り扱われる金の先物取引COMEXは、この20年間に価格が2.66倍上昇した。だが中国で金を買えばもっともうけがでる。1989年の中国人民銀行(中央銀行)の金買取価格は1グラム48元だったが、2009年12月の上海黄金取引所では同244元で。20年間で5倍に増えたことになる。物価上昇要因を考慮すると、実質的な利益率は80%となる。
四つ目は株式の購入だ。1989年の取引所開設当初の株価指数は96ポイントだったが、20年を経た2009年末には24倍に上昇し、実質的には12倍に上昇した。物価上昇要因を考慮すると、毎年50%ずつ上昇していることになる。よってインフレに打ち勝つ方法は、指数ファンドを買うことだけだといえる。
「人民網日本語版」2010年9月13日