影響力のある思想家で世界の上位100人に選ばれているグローバル化戦略の専門家、パンカジュ・ゲマワット氏は、中国製品の低い付加価値が直面する問題とリスクを分析し、「中国は輸出製品の付加価値の向上に力を入れるべきだ」と提案した。
パンカジュ・ゲマワット氏はインタビューに対し次のように述べている。中国の多くの製品は、世界の産業チェーンにおいて重要な戦略的地位を占めているが、製品の付加価値はやや低い。中国はいかに製品のレベルアップ・世代交代を実現し、いかに現在を基礎にバリューチェーンを高めるかを考慮すべきだ。
世界銀行の報告によると、インドのソフトウェアのプログラマーの労働コストは増加しており、コストは1990年代の1万ドルから現在の4万ドルに増加した。しかし、インド企業はプログラマーの付加価値を高めるという措置を採った。企業の収入も90年代の1万2000ドルから5万ドルに増加し、労働コストによる影響を打ち消した。
中国にも現在、労働コスト増加の問題があり、中国は輸出製品の付加価値の向上に力を入れるべきだ。また、このようなやり方は中国国内の購買力を高める上でもプラスとなる。
パンカジュ・ゲマワット氏はIESEビジネススクール、ハーバード・ビジネススクールの教授を務め、グローバル化戦略分野の有名作家でもあり、多くの文章や書籍を発表、出版している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月14日