天津港、カモメマークの腕時計、エアバスA320シリーズ、演算能力1000兆回のスパコン「星雲」、これらのそうそうたる名前は、自信と輝きに満ち溢れる中国工業のシンボルであると同時に、中国工業の重鎮である天津市の名刺でもある。
2010年天津夏季ダボスフォーラム準備弁公室はこのほど、上述の企業を含む天津産業観光特色企業のリストを発表した。会議に出席する各国の代表に、よりよく天津を理解してもらい、ダボスと天津の距離を縮めるのが目的。「中国新聞網」が伝えた。
フォーラム準備弁公室の責任者によると、今回天津産業観光プロジェクトに組み込まれた企業は8社に上る。それぞれの企業は、▽天津の8大支柱産業と民族特色工業をアピールできること▽国際的な協力・交流の成果を体現できること▽見所とインタラクティブ性を備えていること--を原則として、天津の産業観光模範企業40社から選ばれたもの。
天津市は現在、産業観光プロジェクトの開発に力を入れている。具体的なプロジェクトには、産業観光集中エリア2カ所の育成と、産業観光ライン4本の設立、8カテゴリーの産業観光製品の立ち上げなどがある。
同責任者によると、天津産業観光プロジェクトにはこのほか、産業と文化の特徴を持つ博物館の建設も含まれるという。具体的なプロジェクトは、天津の繊維工業の歴史を知ることができる「天津百年紡績歴史博物館」、建築面積が1500平方メートルの「天津応大皮装(革服)博物館」、「天津康師傅方便面(インスタントラーメン)博物館」などで、2011年に完成する見込み。産業観光は将来、天津の観光経済における新たな成長ポイントとなる見通しだ。
「人民網日本語版」2010年9月14日