「資本市場は現代の社会に最も重要な財産管理方式で、リスクを割り当て、管理する最良のメカニズム」と話す中国人民大学金融証券研究所の呉暁求所長は、次のような見解を示した。中国はすでに世界的な経済大国となり、続いてその地位にふさわしい「大国の金融」を構築する必要がある。また、新たな国際金融センターの構築で、資本市場の発展は重要となる。中国の資本市場は規模、構造、資源配分、財産管理、リスク管理、世界的地位などの面でさらに発展する必要がある。中国の株式市場の時価総額は2020年に80兆元に達し、国際金融センターにふさわしい規模となる。資本市場の構造はさらなる合理化が必要で、株式市場の規模に迫る社債市場を構築すべき。資本市場における産業構造を絶えず合理化し、投資目的の多様化を実現し、資本市場のリスク配分機能と財産管理機能をより強化する。国外投資家の中国資本市場での自由な投資を許可し、国外優良企業の中国での上場を許可し、中国資本市場の真の意味での国際化を実現する。
一橋大学大学院商学研究科の清水啓典教授は、世界各国のGDP構成と2010年の経済発展見通しを分析した。清水啓典教授は、中国を代表とする新興経済国のGDP伸び率は先進国を上回り、世界経済の発展のけん引力は新興経済国に移りつつあり、アジアの世界の経済発展における役割はますます高まると見込んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月21日