日本の為替介入、通貨戦争を誘発する恐れ

日本の為替介入、通貨戦争を誘発する恐れ。 15日に日本が外国為替市場で6年半ぶりに為替介入に踏み切ったことに波紋が広がり、欧米から不満が噴出している。専門家は、各国が相次いで為替市場に介入すると通貨戦争が勃発する可能性があると指摘する…

タグ: 日本 円高 為替介入 通貨戦争

発信時間: 2010-09-21 15:22:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

15日に日本が外国為替市場で6年半ぶりに為替介入に踏み切ったことに波紋が広がり、欧米から不満が噴出している。

15、16日、米下院は人民元為替レートに関する公聴会を開き、ガイトナー財務長官は「人民元の切り上げペースがあまりにも遅い」と発言。議員たちは次々と中国に対して行動を取るよう求めた。また、アジア諸国の多くは輸出競争力確保のために為替介入を行っており、自国通貨の対米ドルレートが大幅に上昇しないように操作している。専門家は、各国が相次いで為替市場に介入すると通貨戦争が勃発する可能性があり、11月にソウルで開催されるG20サミットが主要国間の「為替レート戦場」になる恐れがあると懸念する。

日本の為替介入に強い反発

日本政府は15日、大幅な円高を緩和するために為替介入を行い、約2兆円の円売りドル買いを実施した。日本の野田佳彦財務大臣は17日、「円高の長期化は看過できない」と述べ、必要なときには円高を阻止する断固たる措置を取ると改めて表明した。日本政府の強力な為替介入に対し、米国やEUからは批判の声が上がっている。08年の世界金融危機勃発後、主要国は輸出拡大のために故意に自国通貨の切り下げを行うことはしないと約束した。しかし日本は大幅な円高に耐えられず、この「約束」を破って摩擦を引き起こした。

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は15日、「日本の為替介入は適切ではない」と警告し、16日には再び「日本円の対ユーロレートは決して高すぎない」と指摘した。米議会の反応はさらに激しく、下院歳入委員会のサンダー・レビン委員長は、「日本の単独介入に非常に困惑している。もし米国が日本のやり方を見て見ぬふりすれば、中国に人民元切り上げの圧力をかけるときに説得力を失う」と述べた。

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