北京市赤十字会はこのほど、中国で初めて空の救急搬送業務を開始した。医療搬送には機内を特殊改造した専用機を使用。1度に患者1人の搬送が可能で、空港さえあれば国内及び周辺国のどこへでも飛び立つことができる。
空の救急搬送業務は「999救急センター」が統一して出動要請を受け、緊急輸送の指揮・手配を行う。呼出し番号は「999」。北京からは直接「999」、北京以外の中国国内からは北京の市外局番「010」+「999」、中国国外からは中国の国番号「86」+市外局番「10」(頭の「0」をとる)+「999」をダイヤルする。医師が病状を判断して航空機での搬送が必要かどうかを決める。
機種:ホーカー・ビーチクラフト400A型固定翼ジェット機
人員:外国人機長2人、中国国際航空退職パイロット等2人
設備:医療搬送専門機は機内の座席80席をすべて取り外して「空中ICU」を設置し、民航局が特別許可した空中携帯可能な2100ミリリットルの酸素ボンベを装備
面積:約30平方メートル
長所:患者をすばやく安全に搬送
搬送能力:1度に患者1人
搬送範囲:国内及び周辺国の空港のある場所ならどこでも
搬送費用:飛行費用、地上代理費、医療費を合わせて、最低でも10万元はかかる
その他:心電図モニター、呼吸装置、血液分析装置など他の医療設備は搬送患者の病状に合わせて付き添う医師が持ち込む
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月21日