世界経済は回復しつつあるが見通しがまだ明るくない中で、中国の資本市場の構築強化は、経済モデルの転換を大幅に促進し、世界経済との融合を加速させることができる。「中国人民大学・日本の一橋大学2010年共同フォーラム」が19日、深センで開かれ、専門家らは「世界の経済成長とアジアの役割」をテーマに討論を行った。
同フォーラムは、中国人民大学と日本の一橋大学が昨年10月に北京で共同主催した「世界経済と中日の役割フォーラム」に続く、2度目の国際フォーラムである。
中国人民大学の袁衛常務副校長は開幕式で挨拶し、「中国は経済発展モデルの転換を早急に行う必要があり、資本市場はモデル転換に代替のきかない役割を持っている」と述べた。中国人民銀行の元副総裁、中国銀行業監督管理委員会の元主席、資本市場研究会の主席である劉鴻儒氏は、中国がいかに経済発展モデルの転換とレベルアップを行い、国際競争力を高めるかについて、資本市場の構築が重要だとし、以下の4つを提案した。合併・再編を通して産業の在庫量を調整し、資源配分を合理化する。創業板(新興企業向け市場)、三板(株式代理譲渡システム)、産業取引市場などの多層的な資本市場を通して新興産業とハイテク産業を発展させる。社債市場の発展に力を入れ、資本市場の国際化を加速する。私募ファンド、株式投資ファンド、ベンチャー投資ファンドを発展、促進させる。