中国人民銀行(中央銀行)が19日発表した7-9月期の住民調査に関する報告書によると、現在の住宅価格について「高すぎて手が出ない」と答えた人が72.2%に上った一方、住宅価格の上昇見通しを持つ人は4-6月期と比べ7.2ポイント増の36.6%となり、大幅上昇した。業界関係者によると、不動産供給量の増加と関係があるという。中国紙、新京報が伝えた。
調査対象となったのは全国50都市に住む預金者2000人。調査によると、7-9月期、現在の住宅価格が「高すぎて手が出ない」と答えたのは72.2%で、4-6月期より0.3ポイント落ち込んだが、前年同期と比べると依然として7ポイント高い。また上昇見通しを持つ人は36.6%と4-6月期より7.2ポイント上昇したが、前年同期と比べると依然として4.9ポイント低い。
不動産価格の上昇見通しは上向いたが、都市部住民の住宅購買意欲に大幅上昇は見られない。向こう3カ月で住宅購入の予定があるとした住民は4-6月期と横ばいの15.6%で、2008年上半期の最低値を依然として上回ってはいるものの、前年同期と比べる1.5ポイント落ち込んだ。