「キムチ危機」が映し出す韓国の対中貿易依存 

「キムチ危機」が映し出す韓国の対中貿易依存 。

タグ: キムチ危機 対中貿易

発信時間: 2010-10-12 15:37:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最近、韓国では白菜の価格が暴騰を続け、1株あたり1万1,600ウォン(人民元約69元)にまで上昇し、「もうキムチが食べられなくなる」と人々はため息をもらしている。韓国国内における白菜の供給不足問題の解消のため、韓国企画財政部は5日、今月中旬から、白菜と大根の輸入関税を段階的に停止すると発表した。この政策は年末まで継続される予定で、更に、韓国政府は中国からの白菜5万トンの輸入を決定している。

中国中央テレビの特別コメンテーター・葉海林はインタビューで次のように述べた。キムチ危機が生じたのには、勿論、異常気象も原因の一つにあるが、その真の原因を韓国政府は認めようとしない。それは、長期にわたる農業への高額な補助金政策で、実は、今日の韓国農業の難局は、ここ数十年来、韓国が農業を補助し、高関税で自国農民を保護してきたことと密接に関係している。韓国農業が国際的競争力を全く持たず、韓国市場での国産農産物の優先販売が政府の保護によって保証されていることは明らかだ。白菜だけを見ても、その平均輸入関税率は27%であり、高関税によって大部分の外国産白菜を韓国市場から締め出し、韓国全土の庶民の食卓から搾り出した利益を韓国農民10万人に享受させているのだ。

中国中央テレビの特別コメンテーター・宋暁軍はインタビューで次のように述べた。この事件から、韓国の中国への依存を見ることができる。実際、韓国の中国市場への依存度は、米国、日本、EUの2倍にもなる。2008年の統計で、既にそのような状況にある。しかし、韓国は日本のように中国市場を重視することをせず、長期的な供給体制を構築していない。例えば、現在、日本の中高生達が食べている弁当の中の魚の切り身は、全て、中国の青島で加工され、加工を終えてから日本に送られる。食品という一つの分野でも、韓国は今回の「“白菜”危機」を通し、中国の存在の重要性に気付くべきである。

今回の「“白菜”危機」を脱した後、韓国の関税は再開されるだろうと、葉海林は見ている。第一に、農産物の高関税はWTOの条約に違反するものではなく、韓国はこれを行うことができる。第二に、韓国で最も強力な圧力団体が農業協同組合であることは明らかである。10万人と、人数は少ないが、その活動エネルギーは強大だ。我々もよくテレビで目にするが、彼らは、指を切断する、焼身行為をする、川に跳びこむといった事まで行う。また、この20年の間に、彼らは韓国政府の農業政策を手中に収めることに成功している。今回の問題について、韓国政府には如何なる検討の余地もない。この難局を乗り越えさえすれば、必ず、彼らはまた以前のように、韓国の農業を保護しなければならない、中国産の白菜が韓国市場に押し寄せて来たら韓国の白菜生産を占領してしまう、との理由で、白菜に対して元の高関税を課すよう、李明博(イ・ミョンバク)政権に要求するのだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月12日

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